伝道ポスター

伝道ポスター · 12月 01日, 2025年
今月の言葉は歌手のコブクロさんの「栄光の架橋」という歌から考えました。この歌はアテネオリンピックのテーマで有名ですが、阪神タイガースの故横田慎太郎さんの登場曲としても阪神ファンの心に残っています。横田さんは2013年のドラフトで阪神に指名され、活躍が期待されましたが、2017年脳腫瘍を発祥し、一時は寛解されましたが再発し、2022年逝去されました。23年の阪神優勝決定時、岩崎投手がこの曲で登場し、胴上げ時には横田さんのユニフォームを手にしていたことを覚えています。  どんなに心が沈み、思いどおりに歩けない日があっても、阿弥陀さまは私たちを見捨てられることはありません。浄土真宗では、人を「つまずきながら生きる存在」として正直に見つめます。欲や怒りに流され、後悔を抱え、思いとは裏腹の行いを重ねてしまう、そうした弱さを抱えた凡夫こそが私たちの姿です。自分の力では清らかになれず、正しくあろうと思っても思うようにいかない。その現実に気づくほど、ますます自分に失望し、歩む力をなくすことさえあります。しかし、そのような「どうしようもない私」をこそ救いたいと願われたのが、阿弥陀さまの本願です。善き者だから救われるのではなく、弱さを抱え、つまずくほかない私をそのまま抱きとり、決して見捨てない、それが「摂取不捨」のはたらきです。私たちが気づけなくても、力が出なくても、阿弥陀さまの光明はすでにこの身を照らし、包み続けています。立ち上がれない日も、涙が止まらない夜も、その光から漏れることはありません。つまずきを恥じるのではなく、つまずく身でありながらも救いの中に生かされていることを味わうとき、歩みはゆっくりでも、また一歩を踏み出す力がいただけます。「見捨てられないいのち」として、今日も私たちは阿弥陀さまの願いの中に抱かれているのです。まもなく新たな年を迎えます。南无阿弥陀仏、阿弥陀さまとご一緒に迎えましょう。今年もお世話になりました。

伝道ポスター · 10月 30日, 2025年
 子どもの頃に「嘘をつくと地獄に落ちて閻魔様に舌を抜かれるよ」というような話を聞いたことはないでしょうか。嘘をついた夜にその言葉が頭から離れなかった、幼い時にそんなこともありました。...

伝道ポスター · 9月 30日, 2025年
先月末でNHK朝ドラ「あんぱん」は終了しました。その主題歌を歌っていたのが「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」というバンドです。 そのバンドが以前「天気の子」という映画の挿入歌として作った曲が「大丈夫」という歌でした。...

伝道ポスター · 8月 28日, 2025年
いよいよ「あんぱん」も今月末で終了となります。作者のやなせたかしさんの様々な言葉が印象的なドラマでした。そんな中で、終戦後にのちに奥様になるのぶちゃんに語った言葉が今月の言葉です。...

伝道ポスター · 7月 27日, 2025年
8月、と聞くと世間では「夏休み」や「お盆」という言葉をよく耳にします。 多くの方がお盆には、故郷に帰って家族と一時の時間をお過ごしになるのではないでしょうか。 この言葉は「浄土真宗の救いのよろこび」のだ4段にあたるところです。...

伝道ポスター · 6月 30日, 2025年
車に乗っている時、若い時によく聞いたTUBE(チューブ)というバンドの曲を久しぶりに聴きました。「泣いちゃえば」という曲で「大切なのは認める勇気」という歌詞が流れ、少し心に刺さりました。  ちょうど大阪拘置所にて釈前教育という講話を終えた後でした。釈前教育とは、仮釈放が認められた収容者に対して講話をすることです。...

伝道ポスター · 5月 29日, 2025年
この言葉は、木村世雄氏の「こんなこと書いてある」より引用しました。  ここ数年、本屋の店頭や新聞の書籍こうこくなどから世相を見ていると「心理学」や「上手な生き方」を指南するもの、或いは宗教界から出版されるものであっても、仏や神そのものの教えを説くことよりも、人はいかに生きるべきか、といった主題の作品を多く発表されています。...

伝道ポスター · 4月 29日, 2025年
現在、NHKの朝の連ドラで「あんぱん」が放送されています。アンパンマンの作者やなせたかしさんをモデルとしたドラマで、劇中によくアンパンマンを連想されるセリフが出てきます。今月の言葉も若いやなせたかしさん(劇中は柳井嵩)に叔父の柳井寛さんが夢を持つことの大切さを説くときに話されたセリフです。この言葉はアンパンマンの主題歌にも使われています。  原作のやなせたかしさんは戦争を体験し、あらためてこの問いに向き合われたそうです。  先日お寺での勉強会にて講師の蕚慶典先生は「その問いが生まれないとダメだ」と言われました。  問いが生まれないと、答えも見つからない。すぐに見つかることではないかもしれないけれど、その問いを通して見えてくる景色もあるのではないでしょうか。  自分自身への問いとしたら、今現在どう答えますか?私でしたら「お寺を守るため、子どもを育てるため」などなど、人それぞれに今の答えはあるかもしれません。しかし、それが「人は何のために生まれて何をして生きるのか」と問われると、答えは様々出てくるでしょう。「楽しむため。幸せになるため。この人に出会うため」半面「そんな意味などない」と思われる方もいてるでしょう。この問いは年齢やその折々に変化していきます。子どものために、と思っていても子どもが成長したらその思いは変わるでしょうし、お金や名誉のためとしても、その価値観は年齢や立場によって変わっていくでしょう。根本的に私たちがなんのために生まれ、なにをして生きる答えは限られてくるのではないでしょうか。詩人のあいだみつをさんには「おまえさんな いま一体何が一番欲しい あれもこれもじゃだめだよいのちがけでほしいものを ただ一ツに的をしぼって言ってみな」という詩があります。皆さんにとってなにが欲しいですか?究極の答え、その答えを仏法に求めてみてはいかがでしょうか。

伝道ポスター · 3月 29日, 2025年
 四月、お寺の桜も咲きました。今月の言葉は真宗大谷派の僧侶、佐々木蓮麿師の言葉です。...

伝道ポスター · 2月 25日, 2025年
3月の言葉は武内洞達師の言葉です。 南無阿弥陀仏と聞いて、有縁の人は有難いと思われるのではないでしょうか。しかし無縁の方にとっては「縁儀悪い」とか「死を連想する」といった印象を持たれる方も少なくないでしょう。...

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